米国出身の歌手、クリス・ハート(35)が2年ぶりに音楽活動を再開することが15日、分かった。昨秋に復帰を決意。4月10日に千葉・市川市文化会館で開幕する「全国ツアー2020〜Love is Love〜(愛を歌う)」(全5公演、1万人動員予定)から始動する。復帰にあたって、活動休止の裏側に隠されていた苦悩を初激白。「もう一度皆さんのため、音楽が大好きな子供たちのために」と誓った。

 「奇跡の歌声」が帰ってくる。4月10日から千葉、愛知、福岡、東京、大阪の5都府県を回るツアーを行い、“第2章”が幕を開ける。18年4月21日のイベント出演を最後に活動休止していたクリスは「2年ぶりの活動の再開で、今はとてもワクワクしています。全国の皆さんのところに伺います。足を運んでいただけたらうれしいです」と語った。

 活動休止の理由について、育児、音楽の専門的な知識を高める時間に費やすためとしていたが、知られざる苦悩があった。「本当のことを伝えなくてはいけないのですが、歌う意味が分からなくなって休業しました」と告白。自分自身を見失い、歌う喜びを見いだせなくなっていたことを明かした。

 12年にシンガー・ソングライターの福永瞳(33)と結婚し、1男2女の父親。育児に励む日々を送るが、転機は昨年2、3月頃、子供たちの存在が背中を押した。

 「休業中、いろいろなことに挑戦している中で、子供がいつも僕の曲を歌っていた。最初は違和感があったけど、子供が毎日歌う歌に、素直に愛を感じ出し、心動かされました」。シングル「I LOVE YOU」(14年)、アルバム「Christmas Hearts〜winter gift〜」(15年)の収録曲を無邪気に口ずさむ我が子。その姿に、また歌いたいという感情が湧き上がった。「ステージから見たファンの皆さんの笑顔も思い起こされ、もう一度皆さんのため、音楽が大好きな子供たちのために頑張ろうと思った」と決意を語った。

 17年秋に米バークリー音楽大学(オンラインコース)に入学。休止期間中もボーカル、アレンジ・編曲などを学び、努力を惜しまなかった。ツアータイトルの命名理由に「ファンへの愛、子供への愛を思い、つけさせていただきました」と明かす。これまで以上に「愛」を込めて歌声を届けていく。

 ◆クリス・ハート 1984年8月25日、米サンフランシスコ生まれ。35歳。幼少期からクラシック音楽に親しみ、サックスなどを学ぶ。13歳の夏休みに茨城・土浦市に2週間ホームステイ。2009年、来日。自動販売機の営業の仕事をして生計を立てる。12年、日本テレビ系「のどじまん ザ!ワールド」で注目され、13年シングル「home」で歌手デビュー。同年、松田聖子とのデュエットでNHK紅白歌合戦初出場(紅組)、14年は白組で出場。17年春に日本国籍を取得した。