南海、ヤクルトなどで監督を務め、11日に虚血性心不全のため死去した野村克也さん(享年84)。野球解説に革命を起こしたとされる「野村スコープ」をひらめく一方で、お茶の間に知られたのが「愛妻家」としての一面だ。2017年に亡くなった妻でタレントの野村沙知代さん(享年85)とは固い絆で結ばれ、お別れの会では人目もはばからず涙した。

 野村さんと親交があった美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(75)は11日、取材に応じ、今年1月に都内のホテルで野村さんと偶然会ったことを明かした。野村さんは車イスに乗っていたが、元気な様子だったという。全身がんを公表している高須氏は「元気?」と声をかけられた。「大丈夫だよ。そっちは?」「大丈夫」とやり取りしたという。高須氏は「頭もはっきりしていて、車に乗る時は自分で立って入った。まだ歩けるんだな、と思った」と振り返った。

 2010年に高須氏の妻が亡くなった際は、沙知代さんと2人で励ましてくれたという。野村さんが「奥さんが死ぬと、亭主は後を追ってすぐ死ぬから大事にな」と言うと、沙知代さんも「そうよ」と続けたという。「その野村さんがそうなっちゃった。僕の憧れの夫婦でした。10年先輩で僕もマネして生きていけばいいと思っていたんだけどね」としのんだ。