宝塚歌劇雪組ミュージカル「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」の東京宝塚劇場公演千秋楽が22日に上演された。午後3時半開演の大千秋楽(公演全体の最終上演)はCSの専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」で生中継された。

 新型コロナウイルス感染防止のため先月29日〜今月8日が中止。10、11日は再開されたが、再び12〜21日が中止になり、この日は11日ぶりの上演だった。カーテンコールでは、雪組トップスター・望海風斗(のぞみ・ふうと)は満員の客席とカメラの向こう側のファンに対し、「こうして千秋楽を迎えることができたのは、人の思い、願い、力によるものだと、心の奥底から痛感しております」とあいさつした。

 娘役3人の退団セレモニーがあったため、公演実施に踏み切った関係者に、望海は「この状況の中で、どのようにかなえたらいいのか頭を悩ませて、決断してくださったのだと思います」と神妙な表情。「これからの時代にタカラヅカがどのように寄り添っていったらいいのか、できることがあるのか」と悩みも明かした。新人公演が流れたこともあり「決してこれでよかったとは言えませんが、それでも三度、舞台に戻ってこられて感謝の気持ちでいっぱいです」。新型コロナウイルス終息については「一刻も早くこの状況を乗り越え、いつもの日常を願うばかり。みなさま、感染予防に努めていただき、また元気に劇場でお会いできることを楽しみにしております」と話した。

 2度目のカーテンコールでは思わず涙も。「すみません。うれし涙ですね。私しか泣いていない…」と笑顔の退団者を見てビックリ。「うそでしょ? どうぞお泣きになって」と退団者3人に苦笑いしながら「『フォーエバー! タカラヅカ』を歌えることが、こんなに幸せなんて」と感激を口にした。

 退団者の娘役・舞咲(まいさき)りんは「こうして見に来てくださるお気持ちがとてもうれしい。この場に立たせていただいていることが奇跡。お客さまあってこそと実感しました」と感謝した。