将棋の藤井聡太七段(17)が24日、大阪・関西将棋会館で指された第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組で、後手の稲葉陽八段(31)を129手で下し、白組リーグ戦を3連勝とした。

 この勝利で藤井七段は、2019年度の戦績を64戦52勝12敗(テレビ未公開対局含む)とし、勝率は8割1分2厘5毛に。今年度ラスト対局の棋聖戦・菅井竜也八段(27)戦(31日)を前に、将棋大賞制定(1974年)以降では初となる3年連続勝率8割以上を確定させた。「そのことはまったく意識していなかったが、一局一局全力を尽くした結果では」と話した。

 藤井七段は昼食休憩後に約1時間半の長考があり、稲葉八段が38分しか消費していない段階で、すでに持ち時間が10分を切るなど、余裕のない戦い。形勢も悪く、稲葉八段に押し切られるとみられたが、午後7時過ぎの秒読み将棋になって大逆転に成功。自慢の終盤力で鮮やかな“藤井マジック”を決めてみせた。「中盤で読み筋が当たらず、時間の面でも苦しくなって、厳しいかなと思った」と死闘を振り返った。

 日本将棋連盟によると2年連続で年度勝率8割以上を達成したのは、将棋大賞制定以降では羽生善治九段(49)が1987・88年度にクリアしたのみ。中原誠十六世名人(72)も1966・67年度に達成しているが、73年以前の記録は確認できないという。

 なお、藤井七段は今年度の勝数、勝率で1位が確定している。