フランス・パリ在住で作家の辻仁成氏(60)が25日、自身のSNSを更新。「ロックダウンには思いもしなかった恐ろしい罠があった」とし、新型コロナウイルス感染拡大で外出制限されているパリでの“弊害”についてつづった。

 辻氏は「ロックダウン(外出制限)の恐ろしい罠」のタイトルでブログを更新し、「とにかく、やることがないし、こういう状況だと外出したくもなくなるし、最初は息子と燃えていた筋トレも既にやらなくなってきた」と現状を報告。

 その上で「いつも履いていたスリムジーンズを履いたら、うう、確かに太ももが、やばい」とし、「つまり、他にすることがないので、ついつい食べ続けてしまうのである。あり余った時間に対して、それくらいしか愉しみがない」と体重が増加気味であることを明かした。

 「他にすることがないという理由だけではない。これらの暴飲暴食は、どうやら心理面から来ている要素が強いようだ」と辻氏。「つまり、経験したことがない封鎖措置の、そこから来る不安のせいで、つい食べるものに手が出てしまう。今後、食べられなくなるかもしれないという不安から、今、食べられるうちに食べておこうという心理が働いてしまうのだ。これは実に恐ろしいコロナの副作用と言える」とした。

 さらに「まだ外出制限が発動されてからわずかに一週間だというのに、息子との会話も激減してしまった」とも告白。「昼間、学校があるからこそ、夜、会うと『どうだった? 楽しかったか?』という会話が成立するのだが、毎日、朝から晩まで一緒なので、『またお前か』みたいな感じになり、『おはよう』も『おやすみ』も消え失せた」という。

 「廊下ですれ違っても、無視、みたいな、冷たい空気漂う辻家なのである」と明かし、「食事時が近づくと、ただ食事を作る義務をこなし、『出来たぞ、飯―』という号令だけが二人を繋ぐ。ともかく、外出制限の成果が出るまでにはまだまだ長い長い時間が必要な感じである」とつづっていた。