都知事選の候補者による討論会が27日、オンラインで開かれ、現職の小池百合子氏(67)、れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)が参加した。

 同討論会は、映像制作団体「Choose Life Project」が主催し、ジャーナリスト・津田大介氏が司会を務めた。事前にツイッターで有権者から募集した10の質問を中心に各候補が、手元の「丸印」や「バツ印」の札を上げながら、五輪開催の賛否などについて論戦を交わした。

 都の新型コロナウイルス対応を巡っては、小池氏以外の候補が「×印」を掲げ、「ウイルスの抑え込みはうまくいっていない」との見方を示した。小野氏は「経済回復を重視した政策が東京だけすごく遅い。それでいて、今も感染を抑え切れていない」と批判。山本氏は「検査体制の拡充をもっと大急ぎで進め、唾液検体によるPCR検査を導入し、無症状の患者がどれくらいいるのかを把握する必要がある」と指摘した。

 これに対し、小池氏は「検査件数が増えないことで感染者が減少しないといのは認識が違っている」とし、「現状でも検査数は1日最大3100件で、これを1万件に増やすべく着々と進めている」と反論した。

 来夏の五輪・パラリンピックについては、宇都宮、山本両氏が大会の中止を訴えた。宇都宮氏は「専門家やWHO(世界保健機関)の意見を聞いて、困難と判断した場合は中止をIOCに働きかける。浮いた費用をコロナ災害の救済に充てる」と主張。小池氏は、「そもそも大会の中止などを決める権限はIOCにある」とし、「ここはコロナに打ち勝った証として開催を目指す」とあくまで来夏の開催を強調した。