小池都知事、国政復帰の布石…側近・若狭氏「日本ファーストの会」設立

 東京都の小池百合子知事(65)の側近、若狭勝衆院議員(60)=無所属=が7日、国会内で会見し、政治団体「日本ファーストの会」と、政治塾「輝照(きしょう)塾」を設立したと発表した。政治塾は9月16日に都内で開き、講師は小池氏が務める。同塾には現職の国会議員らの参加も認めるとし、年内の新党結成と次期衆院選を見据え、活動を本格化させる。小池氏と安倍晋三首相(62)との関係は良好だが、将来的な2大政党制を目指すため、小池首相誕生の“受け皿”が出来上がった形だ。

 小池知事の側近として活動する若狭氏はこの日、「日本ファーストの会」と政治塾の設立を発表した。2012年12月から安倍1強状態が続く現状について、若狭氏は「民進党は残念ながら、自民党の受け皿ではない」と指摘。「有権者は自民でも民進でもない、もっと新しく、もっと声を受け止めてくれる政党の存在を求めている」と述べた。民進に代わる自民との2大政党制を実現するため、年内にも新党結成を目指す。新党の正式名称は今後、検討するとした。

 若狭氏は「ファースト」の名称について小池氏から「結構です」と了承をもらったが、「(小池氏が)ただちに代表になることはない」とした。「日本ファーストの会」の代表は若狭氏が務める。

 衆院議員の任期は2018年12月まで。解散で衆院選が早まる可能性もあるが、最初の国政選挙は来年12月の衆院選の見込み。若狭氏は衆院選での候補者擁立を目指し、新党結成に向けた準備を本格化させる。政治塾の初会合を9月16日に都内で開き、毎月1回のペースで計6回行う。論文や面接などで候補者を選ぶ考えで、初会合の講師には小池氏を招き、現職の国会議員の参加も認める。

 今月4日の共同通信の世論調査によると、自民の支持率は39%で、民進は7・3%にとどまる。一方で無党派層は37・9%。新党結成で無党派層を取り込めばいきなり野党第1党に躍り出る可能性もある。関係者によると、すでに政党設立に必要な衆参議員を5人以上確保。民進を離党する意向の細野豪志元環境相(45)らとも協議を続けており、年内の新党結成で10人以上の参加を見込んでいる。

 今回の動きは小池氏が事実上率いる「都民ファーストの会」の国政進出をにらんだ布石とみられる。小池氏と安倍首相との関係は良好で、2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、協力関係を築く考え。小池氏も「都政に専念する」としており、これまで首相批判は一度もない。安倍首相は18年9月に党総裁選を控え、3選されれば解散に踏み切るとの見方がある。

 ただ、安倍政権は3日の内閣改造で支持率は持ち直したものの、加計学園問題などの“爆弾”を抱えており、早期退陣となれば、小池氏の動きが活発化し、日本ファーストの会が政界再編の中心となる可能性がある。周辺には「ポスト安倍の有力候補は小池知事。日本ファーストは民進だけではなく、小池首相誕生の受け皿にもなる」との期待もあり、小池氏の動きから目が離せない。

 ◆新党言及せず

 小池都知事は7日、都内で行われた「未来(あした)への道 1000km縦断リレー2017」のグランドゴール式に出席。若狭氏が政治団体を設立したことに関し「国政は若狭さんにお任せしておりますので…。活躍することをお祈りしてます」と語った。

 一方で小池氏は、若狭氏が発足させた政治塾の第1回には自身が講義を行うことを明言。「お招きいただいているので、都民ファーストの改革や20年以上いた国政時代にどう変わっていったのかについてお話ししたい」と意欲を見せた。若狭氏が表明した「年内の新党設立」については、どれくらいの規模かも含めて言及することはなかった。

 小池氏はこれまで自身が率いる地域政党「都民ファーストの会」の国政進出について「都政に集中している」などと否定し続けている。

 ◆止まらない小池旋風 昨年7月に投開票された都知事選では約290万票、自民、公明が推薦した2位の増田寛也氏に約110万票の大差を付け圧勝した。自民党を離党し、都民ファーストの会の代表に就任して臨んだ今年7月の都議選でも立候補50人中、49人が当選。その後の追加公認も含めると都議は55人の大躍進(選挙前は6人)となり、第1党に就いた。

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