藤井四段“連敗”脱出目指す一局が始まる

藤井四段“連敗”脱出目指す一局が始まる

 歴代新記録の公式戦29連勝を樹立した将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段(15)と高見泰地五段(24)による第76期順位戦C級2組の対局が10日午前10時、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。

 藤井四段は4日の第67期王将戦一次予選決勝で菅井竜也七段(25)に敗れ、公式戦通算3敗目(34勝)を喫した。さらに翌5日には、愛知県春日井市でのイベント「かすがいキッズ将棋フェスタ」の公開対局(非公式戦)で都成竜馬四段(27)にも屈しており、本局は“連敗”脱出を目指す一局となる。

 高見五段は2011年、棋士養成機関「奨励会」を弱冠18歳で突破し、四段(棋士)昇段。昨年度には、今年度の名人挑戦者となった稲葉陽八段(29)に勝利するなど若手の実力者として知られる。

 順位戦は「名人」のタイトルを目指す棋戦で、各棋士は「C級2組」「C級1組」「B級2組」「B級1組」「A級」のいずれかに属する。年間の各リーグ戦で上位に入った者が上のクラスに昇級するシステムで、トップ10人によって構成される「A級」で優勝した者が名人挑戦者となる。現在のタイトル在位者は佐藤天彦名人(29)。順位戦に今年度から参加している藤井四段が挑戦者になるには最低でも5年を要する。

 最低位となる「C級2組」には今期50人の棋士が属しているが、今年度のリーグ戦終了時に「C級1組」に昇級出来るのは上位3人のみ。高見五段と藤井四段は現在2勝0敗だが、たったひとつの黒星は名人を目指す道の停滞につながりかねない重い意味を持つことになる。

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