【巨人】石川、初3打点&10度目マルチ「与えられたところで頑張るだけ」

【巨人】石川、初3打点&10度目マルチ「与えられたところで頑張るだけ」

◆巨人6―1阪神(8日・東京ドーム)

 打った瞬間、届くかどうか分からなかった。石川は半信半疑のまま走り始めた。1―0の2回1死。真ん中低めのスライダーを振り抜いた。「行ってくれるかなあって。確信はなかったので全力で走りました」。右翼席のG党が沸き上がるのを見て、ようやくスピードを緩めた。自身出場4戦ぶりの5号ソロに「外からの変化球にうまく対応できました」と胸を張った。

 “ダイナマイト”が再び噴火したのは3回。3―0とし、なおも2死満塁で真ん中低めのチェンジアップを中前に運ぶ適時打。この回打者10人、3安打4得点の大爆発につなげた。左翼の守備でも2回1死一、二塁の場面で、大和のライナーを捕球すると、すかさず走者が飛び出した二塁に送球。好判断と素早い処理で併殺を完成させた。

 パワフルな打撃とは裏腹に「性格はデリケート」という。大西外野守備走塁コーチは「慎吾は『僕は褒められて伸びるんでどんどん褒めてください』っていうんや。そういうところは繊細っていうんかな」と証言する。その性格からか、6月の交流戦以降、結果が出せず精神的に追い込まれた。自然と先発起用は減った。だが、逆境に立たされてもめげなかった。「ハムにいた時は負けている時でも常に全力でプレーをすることを言われてきた。そうすれば、またお客さんに『また見に来たい』って思ってもらえるかもしれないでしょ。ゴロでも全力疾走、守備でもハッスルプレー。手を抜かない姿勢を教わった」。打てない時でも、「お金を払ってチケットを買ってくれるファンのために」との思いを忘れず、戦ってきた。

 昨季は古巣で12試合の出場、打率は7分4厘に終わった。高卒でまだ20代前半の選手とはいえ、戦力外になってもおかしくない数字だった。そんな中で巨人にトレードで移籍しチャンスをつかんだ。「去年と同じ気持ちでいると去年までの自分を超えられない。少しでもうまくなりたいと常に思っている」。ベンチでも村田、長野、坂本勇と右の好打者の「ボールの待ち方、打席にへの入り方」などを見て成長へのヒントにした。

 今季10度目のマルチ安打、自身初の3打点の活躍。打のヒーローは「上位2チームと戦う、1つも負けられない1週間だと思うので、僕は与えられたところで頑張るだけです」。打棒と同様に、コメントにも力強さが宿っていた。 (長井 毅)

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