平野歩夢、技温存で余裕の3位通過 ショーン・ホワイトと一騎打ち

平野歩夢、技温存で余裕の3位通過 ショーン・ホワイトと一騎打ち

◆平昌五輪第5日 ▽スノーボード男子ハーフパイプ(13日・フェニックス・スノーパーク)

 男子ハーフパイプ予選は、14年ソチ五輪銀メダルで、日本人初の2大会連続メダルを狙う平野歩夢(19)=木下グループ=が95・25点の3位で14日の決勝に進んだ。片山来夢(22)=バートン=、戸塚優斗(16)=ヨネックス=も決勝進出。06年トリノ、10年バンクーバー五輪金のショーン・ホワイト(31)=米国=が98・50点で1位通過した。

 平野は2回目に高さ5・2メートル超のエアで観客の歓声を誘うと、最後に大技「ダブルコーク1260」(縦2回転、横3回転半)を決め95・25点の高得点。3位で決勝に進んだ。金メダルへの期待も高まるが「結果より自分の滑りができればいい結果になる」と冷静な表情は崩さない。金を争うライバルで年収8億円のスーパースター、ホワイトは98・50点で首位。多くの選手が声を上げて驚いても「まあ、出るだろうと思った」。ライバルの好調も無関係だ。

 2人の対決は世界中から熱視線を浴びている。ホワイトは「新しい技に挑戦してくる若い“モンスター”もいるが?」と問われ、真っ先に「アユム」と答えた。平野に関して「彼を13歳から見ていて、ここまで来たことを誇りに思う」とたたえたが「負けそう?」と聞かれると「小さいころから、負けそうとかは全く思ったことない」と平野を意識した言葉を口にした。

 平野も頂点に立つ準備を黙々と進めてきた。大会前には空中技の高さと切れ味を出すために体重を可能な限り絞った。昨年9月のW杯開幕戦で同部屋だった戸塚優斗は、頬がこけた姿に「五輪メダリストでもそこまでするのか」と驚いた。日本チームの関係者は「飲み物は水以外飲んでいるのを見たことがない」と証言する。「口に入れるものは考える」と自ら食事を作り、仲間に振る舞うこともある。

 14日の決勝に向けては「出していない技がある」と余裕を漂わせた。優勝した1月のXゲームで2連続で繰り出し「歴史を作った!」(米国メディア)と報じられた「ダブルコーク1440」(縦2回転、横4回転)を予選では封印した。決勝では勝負に出る可能性が高く「思い切ってやるしかない。本当に今は自分のことだけ気にしてやる」と集中力を高めた。スノーボード日本人初の金メダル&2大会連続メダルで、歴史を変えてみせる。(小林 玲花)

 ◆競技形式 予選は2回、決勝は3回滑り最も高い点数で競う。6人の審判がジャンプの高さ、パフォーマンス全体の完成度、技の難度、多彩さ、着地などを基準に100点満点で採点。最高と最低を除いた4人のスコアの平均で順位を決める。パイプは全長190メートル、斜度18・2度、深さ6・8メートル、幅20・8メートル。

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