【茨城】“坂本2世”明秀学園日立・増田が通算33号 3打数3安打4打点にスカウト絶賛

【茨城】“坂本2世”明秀学園日立・増田が通算33号 3打数3安打4打点にスカウト絶賛

◆第100回全国高校野球選手権記念大会茨城大会 ▽2回戦 明秀学園日立18―0岩瀬日大=5回コールド=(12日・日立市民)

 茨城で“坂本2世”が大暴れだ。明秀学園日立の今秋ドラフト候補、増田陸内野手(3年)が高校通算33号を含む3安打4打点。視察に訪れたスカウト陣からはヤクルト・山田哲、ソフトバンク・松田クラスとの評価が相次いだ。

 白球が弧を描き、逆方向の右翼スタンドに吸い込まれていった。大量8点リードの3回。先頭で打席に立った増田は、表情を変えずにダイヤモンドを一周した。「逆方向を意識したバッティングができました。あっちに打てている時は調子がいいんです」。圧巻の高校通算33号を含め、3打数3安打4打点の大暴れ。二塁打が出ればサイクル安打という活躍にも、クールに言い放った。

 まさに坂本2世だ。12年秋からチームを率いる金沢成奉監督(51)は、光星学院(現八戸学院光星、青森)監督時代に巨人・坂本勇らを育てた名将だ。「打撃での思いきりのよさと、右方向へ長打が打てる部分は坂本と似ている。坂本よりも真面目だよ」と太鼓判。この日の3安打も、すべて2球目以内に仕留めた。初球からガンガン振っていく姿勢は本家そっくりだ。

 根っからの野球好き。リードオフマンとして、主将として、打って、走って、守って、そして、声でチームを引っ張る。この日は4球団のスカウトが視察。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「ウチの山田哲人タイプ。一番評価しているのは気持ちの部分。山田にも、もう少しチームを引っ張ってほしいけどね」と冗談まじりに賛辞を贈った。

 そして、ソフトバンク・稲嶺スカウトは「バッティングももちろんプロで十分に通用するけど、彼は元気がいい。あの元気で今後の野球界を引っ張っていってほしい。ウチの松田に似ている」。球界屈指の元気印である“熱男”を引き合いに出して、リーダーシップを高く評価した。

 それでも、増田は浮かれない。今春のセンバツでは、3回戦で大阪桐蔭の根尾昂投手(3年)に4打数無安打に封じられ、涙をのんだ。その悔しさから通常より300グラムも重いバットで1日1200回以上の振り込みを徹底してきた。「上を見てやっていかないと勝てない」。あくなき探求心で、チームを初の夏の甲子園出場に導く。(森下 知玲)

 ◆増田 陸(ますだ・りく)2000年6月17日、大阪市此花区生まれ。18歳。梅香小1年の時に「MAX」で野球を始める。春日出中では大阪福島シニアに所属し、「1番・遊撃」。大阪桐蔭・中川、早実・野村らとチームメートだった。高校では1年秋から遊撃レギュラーで、昨秋から1番を打つ。16強入りした今春センバツでは3試合で5安打をマークした。178センチ、79キロ。右投右打。


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