ラグビーの北米プロリーグ(MLR)、ニューイングランド・フリージャックスに加入した元日本代表プロップ畠山健介(34)が、12日(日本時間13日)、ボストン近郊で行われた日本人会主催の新年会にゲスト出席。18日日から始まるプレシーズンマッチを目前に控え、新天地での意気込みを語った。

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 「空飛ぶヨコヅナ」の北米プロデビューが近づいている。昨年11月、北米プロリーグMLRに今年から加わったニューイングランドと2年契約を結び、12月27日に渡米。現在は2月9日の開幕戦(対ニューヨーク、ネバダ州)に備えてトレーニングを重ねる日々だ。18、24日(日本時間19日、25日)に行われるプレシーズンマッチのどちらかに出場予定で、サントリーで出場した昨年1月19日のトップリーグ・カップ決勝(対トヨタ戦、秩父宮)以来の実戦を控え、「練習していても、うれしい高揚感があります。試合は久しぶりだけれど、自転車と同じで自分の体に染み付いているものがあるから、加速すれば大丈夫。アメリカのパワーラグビーの中で、自分の強みを出せれば」と抱負を語る。

 サントリー退団後、移籍先を模索する中、ゼロからのスタートに魅力を感じた。

「今まで所属した早稲田(大学)、サントリーは歴史があり、環境に恵まれていたが、チームが始まり、普及させていく段階に現役としてプレーしながら携われるのは、またとない機会。自分は1を100に出来る人間ではないが、0を1とすることに価値を見出し、喜びを感じるタイプ。そういううねりを体験したいと思いました」

 W杯で大成功を収めた日本ラグビー界では、来秋の開幕を目指してプロリーグ発足の動きがある中、2018年に7チームで発足したMLRは、今季12チームに拡大。新加入した3チームの内の1つがニューイングランドだ。登録選手中、フルタイムのプロとしてプレーしているのが、25人。他の職業と掛け持ちでプレーしているのは、5人。チームメイトのSHイングルハードは、「素晴らしい選手が加わって、皆が興奮している」とナショナル代表クラスの畠山加入を大歓迎する。

 「ボストンは4大プロスポーツが全てタイトルを獲っている都市。プロスポーツのノウハウがあり、その地域貢献が文化として根付いている。スポーツの力と価値を理解している社会から、学ぶことは多いと思います」

 リーグの拡張、観客動員の増加、選手の年俸向上と、確実に歩みを進める米国で、プロラガー・畠山が第2のラグビー人生をスタートする。(一村順子通信員)

 ○…公式戦の本拠開幕となる3月14日のヒューストン戦を始め、今季はホームで計7試合が行われる。畠山は、1試合につき11席、地元の子供たちを試合に無料紹介する「畠山シート」を設置。地域貢献と底辺の拡大を目指す試みとなる。

 ◆メジャーリーグラグビー(MLR) 2017年に創立。翌18年に7チームで発足した。今季は計12チームで2月8日に開幕。西地区、東地区各6チームに分かれて、公式戦16試合を行い、プレーオフを戦う。シーズンは2月から6月までの5か月。