J1ベガルタ仙台は沖縄キャンプ2日目の14日、午前と午後の2部練習を行った。期限付き移籍から2年半ぶりに復帰した下部組織出身のMF佐々木匠(21)がさっそく存在感を発揮。午前中の走り込みでは1キロ×6本のペース走を軽快にこなし、午後からの実戦形式の練習では4―2―3―1のトップ下でプレーし成長をアピールした。

 相手に囲まれた中でもボールをキープし、パスを展開。キレのあるドリブル、守備でも鋭いプレスでボールを奪った。昨季J2山口でプレーした佐々木は「J1で出ていた選手の方が、最初は評価が高い。僕は最初でインパクトを残さないといけない」。オフ期間は個人契約を結ぶトレーナーとの練習などで体作りを進めて臨んだキャンプ。今季初の実戦練習で、キレのある動きを見せつけた。

 佐々木は期限付き移籍から2年半ぶりに仙台に復帰した。17年途中に半年所属したJ2徳島では負傷もあり2試合の出場にとどまったが、18年の讃岐(当時J2)で40試合出場4得点、19年のJ2山口では22試合出場3得点と試合経験を積んできた。佐々木は「木山監督はチーム全員でハードワークすることを大事にしている。そこは、期限付き移籍で学んできた部分。2年半で成長した姿を見せたい」と気合いを入れた。この日の実戦練習で4―2―3―1のトップ下を務めた佐々木はトップ下、サイドハーフを主戦場にレギュラー争いに挑んでいくことになりそうだが、「どの位置でも監督の要望に応える。一番やりたいのはトップ下」と話した。

 昨季10番を背負った、偉大な先輩の意思を継ぐ。仙台の下部組織出身の佐々木にとって、今季J1鳥栖へ移籍したMF梁勇基(38)は小さい頃から憧れの存在。移籍が決まった梁からはJ1での対戦に向け「一緒のピッチに立つためにお互い頑張ろう」とエールをもらった。佐々木は「仙台のために貢献し、監督、仲間、サポーター、みんなに認められた上で、(10番を)つけられるような選手になりたい」。佐々木の背番号は2と8を足すと10になる「28」。未来の10番として期待を込められた番号だ。仙台の核となる存在になることを目指し、勝負のシーズンに臨む。(小林 泰斗)

 ◆佐々木 匠(ささき・たくみ)1998年3月30日、仙台市生まれ。21歳。4歳からベガルタ仙台ジュニアサッカースクールでサッカーを始め、ジュニア、ジュニアユース、ユースでプレー。14、15年はトップチームに2種登録。16年に仙台でプロのキャリアをスタート。U―15からU―19までの各年代別の日本代表選出。17年夏から徳島、讃岐、山口へ期限付き移籍し、今季2年半ぶり仙台復帰。166センチ、59キロ。利き足は右。