車いすテニスは一般のテニスと同じ広さのコート、ネットの高さで行われる。2バウンド以内での返球が認められ、正確かつ多彩なショットで弾み具合まで、返球地点まで予測し尽くされたラリーを組み立てていく。真横には動けない車いすを巧みに動かしながら、頭も使っての戦いはチェスや将棋にも例えられる。世界トップ8人のみが出場できる全豪オープンは、ハイレベルの試合を見られる貴重なチャンス。同じハードコートで行われる東京パラリンピックの予習も兼ねて楽しみたい。

 男子世界ランク2位の国枝慎吾(ユニクロ)は35歳にして進化し続けている。昨年は四大大会こそシングルスは優勝がなく、決勝進出もウィンブルドンのみにとどまったが、キャリア最多53勝を挙げ9大会を制した。昨年10月に車いすテニス初開催となった楽天オープンでは東京パラリンピックの会場となる有明で強さをみせ初代王者に輝いた。5度目となる本番での活躍に向けて、いいスタートを切りたい。

 女子の世界ランク2位につける上地結衣(25)=三井住友銀行=にはライバルが立ちはだかる。1位で昨年四大大会3勝を挙げたデフロート(オランダ)には通算14勝16敗で、直近は5連敗を喫している。体格、パワーで劣る相手にどう戦っていくのか。銅メダルを獲得した16年のパラリンピックリオデジャネイロ大会以上の結果を求めての挑戦が続く。

 2人は現在、オーストラリアでの前哨戦に出場中。