◆大相撲初場所5日目(16日・両国国技館)

 東大関・貴景勝(23)=千賀ノ浦=は、東前頭3枚目・玉鷲(35)=片男波=を突き落としで下して4勝目。2日目に東前頭2枚目・北勝富士(27)=八角=に不覚を取ったが、3日目から3連勝とした。

 立ち合いは貴景勝がつっかけ2度目で立つ。相手の圧力に押し込まれかけたが、体を開いて左で突き落とした。「しっかり踏み込めた。あとはうまく土俵を使って、体も動いてくれたと思う」と一息。互いに突き押しの相撲で「踏み込まなかったら吹っ飛ばされる。馬力がすごいから。あとは気持ちを入れました」と、気迫で勝った。

 この日から横綱・鶴竜(34)=陸奥=が途中休場し、両横綱は不在に。カド番大関・豪栄道(33)=境川=も序盤5日間で4敗と、ふるわない。ここまで1敗と気を吐く23歳の大関は「大関に上がったらそういうこと言ってられないけど、15日間の中で一番集中し切った力士になりたい」と、1日1番に徹する思いを語る。

 4日目には東前頭筆頭・遠藤(29)=追手風=を突き落として撃破。敗れれば35年ぶりに横綱・大関が総ナメにされるところだったが、最後の砦として立ちはだかった。この日の左の突き落としで、昨年の秋場所で筋断裂した左胸の不安も一掃した。角界の顔としての責任を問われ「そんな余裕はない」とする中、「とにかく自分の一番に集中する。しっかり勝てば、責任も果たせると思う。勝つために、自分と向き合う」と、自らの姿勢を貫く。