中日・伊東勤ヘッドコーチ(57)が11日、沖縄・北谷(ちゃたん)球場で取材に応じ、野村克也氏の突然の訃報に男泣きした。伊東ヘッドコーチは「体調がよくないというのは聞いていた。僕が西武に入ったとき『捕手は早くても5年かかるぞ』と声をかけてもらったのが印象に残っている。長い間球界に貢献されてきた偉大な方に声をかけてもらってうれしかった。残念しかない」と明かした。

 特に思い出に残っているのが、ヤクルトとの1992年の日本シリーズ。「監督では森さんと野村さん。捕手では古田君と伊東だった。捕手がクローズアップされる日本シリーズもなかなかない。負けたくないという気持ちはあった」と回顧。「西武をやめる時に、試合前に(メンバー表交換で)握手するとき『あなたほど野球を知っている人はなかなかいない。野球界の宝をなくすようだ』と言ってもらった。思いはたくさんある。残念です」と最後は声を震わせながら、哀悼の意を表した。