◆第55回クイーンC・G3(2月15日・芝1600メートル、東京競馬場)

 クイーンC・G3(15日、東京)で重賞に初挑戦するアカノニジュウイチは、上がり32秒9の驚異の末脚を繰り出してデビュー勝ち。東京・芝の2歳戦で32秒台の上がりをマークした馬からは重賞ウィナーが多数。休み明けのブラックタイド産駒も無傷の2連勝でクラシックへ名乗りを上げるか。

 ルーレットの目を思わせる独特な馬名らしく、アカノニジュウイチはレースぶりも強烈な印象を残す個性派だ。昨年10月の新馬(東京・芝1400メートル)は4角11番手から鋭い反応で加速して、残り200メートル付近でさらにもうひと伸びして、2着に3馬身半差の圧勝。1戦1勝で重賞初制覇を狙う尾関調教師は「新馬戦の時よりも、いい感じで調教で動けている。一度使ってカリカリするかと思ったが、そんなこともなくきている」と、一発へ虎視たんたんだ。

 デビュー戦で披露した上がり最速32秒9の豪脚は、“大物の相”と言っていい。これまで東京コースの芝の2歳戦で上がり32秒台をマークしたのは、本馬を含めて7頭のみ。うち4頭が、のちに重賞勝ち馬に出世しており、優れた能力の証明にほかならない。

 1週前追い切りは、美浦・Wコースを馬なりで5ハロン67秒5―12秒5と軽快な動き。指揮官は「体が増えてきて、この中間は本当に順調。成長が感じられる」と、3か月半ぶりの実戦へ仕上がりにも手応えを示す。

 不安材料となりうるのは、雨によって馬場が渋った場合くらいか。「切れ味があるので、週末の雨(予報)がちょっと気がかり。できれば良馬場でやりたい」と尾関師。天気もレース展開も味方につければ、ライバルをスパッと一刀両断だ。(坂本 達洋)