大相撲の横綱・白鵬(34)=宮城野=が11日、東京・両国国技館で行われたNHK福祉大相撲に参加し、野村克也さんの急逝を悼んだ。好角家の野村さんとは、2010年初場所で激励を受けた縁があり「金田(正一)さんのお別れ会(の映像)を見た時は、元気だなと思っていたけど」と、突然の訃報に驚いた様子だった。

 野村さんは10年初場所7日目、NHKのゲスト解説を務めた際に「うちは私が白鵬で、お母さん(沙知代夫人)は朝青龍のファン」と明かしていた。当時既に横綱で、その日まで30連勝中だった白鵬が敗れた後には「今日だけは負けるなよと思った」と、残念そうにボヤくほどだった。

 野村さんが自身のファンであったことについては「それはうれしいですね」と白鵬。直接多くの言葉を交わしたことはないというが、「マー君(田中将大)を指導して、いろんなチームの監督をした。人を見抜く力があったと思う」と、印象を語った。

 横綱は、野球観戦も好む。名指揮官でもあった野村さんについて「判断力が半端じゃない。鋭さ。あの感覚は、野村さんしか身に付けてないんじゃないかな」と語った。競技は違えど、勝負師として尊敬する人の一人。「(野球を)長くやって…。プロの世界で生きた大先輩。ゆっくり休んでもらいたい」と言葉を贈った。