日本ハムの荒木大輔2軍監督兼投手コーチ(55)が11日、2軍キャンプ地の沖縄・国頭で恩師・野村克也氏の突然の訃報に言葉を失った。「なんて言ったらいいか…。信じられない」。目を潤ませ、顔はこわばっていた。1988年から右肘の故障でリハビリにかかり、90年に野村氏がヤクルトの監督に就任。復活を果たした際、めったに選手をほめない野村氏からかけられた一言は、今でも鮮明に覚えている。

 92年に1軍で復活登板。93年には神宮での巨人戦で7年ぶりの完封勝利をあげた。試合後に「『赤飯やな』って言われた。それだけ!?。『ほめろよ』と思ったよ」。

 93年の日本シリーズでは第1戦の先発も託された。当時のミーティングで書き写した「野村ノート」は大切に保管してある。最後に会ったのはヤクルト投手コーチ時代の13年、教え子たちで中華料理を囲んだ時だ。「あの人がいなかったら、今のヤクルトなんかあり得ない」と故人を惜しんだ。