東京2020組織委員会は12日、都内で会見し、五輪、パラリンピック観戦チケットの春期販売の概要を発表した。混乱を避けるために、店頭販売による整理券方式を初めて導入。はがきによる抽選で整理券が当たった人だけが、東京・有楽町に設置される販売所で購入できる仕組みとなった。

 五輪のチケットの国内一般販売は、これまで全てインターネットで申し込みを受け付け、抽選で実施されていた。「早い者勝ち」の方式で購入希望者が殺到することを想定。混乱を避けるために、手作業によるアナログ方式のはがき抽選を採用した。組織委では「昨年5月から販売を開始し、インターネットへのリテラシー(理解度)の低い方への案内について様々な意見が出た中で、検討した結果、アナログでの案内が重要と考えた。ネットでの抽選にすると、ネットにたけた方が有利になるので、アナログの手法を用いた」と説明した。

 整理券はがきによる抽選申し込みの受け付けは、五輪は20日から3月12日までで、パラリンピックは3月13日〜4月5日まで。開閉会式など人気チケットを含めた全セッションが販売対象で、1人につき1セッション、購入枚数は4枚まで。ただし、抽選申し込みはがきは五輪、パラともに各1枚だけで、複数での申し込みが判明した場合は無効になるとした。当選は発送を持って発表し、当選者には購入の案内が届くことになった。

 当選の上限は五輪が5000で、パラが3000。公平性を期すため、機械ではがきのデータを読み込み抽選を行い、購入の順番を割り振りする。購入を希望するチケットは窓口での相談となるが、集合日時に来られない場合は購入できない場合もあるとした。指定日時に来店できない場合は個別に別の指定日への振り替え案内も検討するとしたが、混雑状況によっては変更ができない可能性もある。

 1次、2次抽選で、ネット申し込みに苦戦したアナログ世代には朗報となるが、一方でチケットの在庫確認はネットのみで、電話での対応も現状はないとした。遠方からきたとしても窓口で希望チケットがすでに完売している可能性もあると説明した。

 ▼要項

 【1】送付 官製はがきに送り先を「〒119ー0152 東京2020大会観戦チケット 整理券事務局」と明記。〈1〉整理券を申し込む大会(五輪またはパラリンピック、1枚のはがきに両方の申し込みは不可)〈2〉氏名(漢字、カナ、外国人はアルファベット)〈3〉住所〈4〉電話番号〈5〉生年月日

 【2】抽選結果と購入案内は4月上旬に当選者に届く。組織委が指定する集合日時に、東京2020チケットセンター有楽町(東京都千代田区丸の内3ー8ー3 東京スポーツスクエア内)を含む都内の店頭で販売・受け渡しを行う。販売期間は五輪が4月28日〜5月7日、パラは5月22日〜28日まで。当選者本人が店頭にきて購入手続きを行う。免許やパスポートなど公的な身分証明が必要。