元女子日本代表で2011年W杯ドイツ大会優勝メンバーのFW大野忍(36)が12日、都内で引退会見を行った。

 「この決断をするのにすごく時間がかかったけど、タイミング(昨季末でノジマステラ神奈川相模原を退団)もそろそろだなと思った。指導者には現役中から興味があった。それに向かって今後は走っていきたい」とあいさつ。持ち前の明るい表情で、約40分間、思いを語った。女子代表活動にも「関われるなら関わりたい」と意欲を示した。

 引退を意識し始めたのは昨年の10月頃。「練習中、指導者目線になっている自分との葛藤と闘う時期もあった。選手兼コーチという形はやりたくなかった」。澤穂希さん、宮間あやさんら代表でともに戦ったメンバーに相談した。現役続行を勧められながらも、引退を決意したという。

 今年1月に日本協会公認指導者B級ライセンスを取得。今後はイベントやサッカー教室に携わりながら、活動の場を広げていく。佐々木則夫・元なでしこジャパン監督には「A(級)を取りにいけ」とハッパをかけられたという。

 東京五輪では、聖火リレーの国内最初のランナーをW杯優勝メンバーが務める。「走って準備しています。(五輪で)目指すは金メダルだと思う。取ったら絶対触らせてもらいます、岩渕(真奈)に」と笑顔で話した。(小又 風花)

 ◆大野 忍(おおの・しのぶ)1984年1月23日、神奈川・座間市生まれ。36歳。読売西友メニーナから、99年に15歳でNTVベレーザ(現日テレ)に昇格。2011年にINAC神戸移籍。2度の海外移籍を経て、15年にINAC神戸に復帰。18年からノジマステラ神奈川相模原に在籍し、昨季末で退団。リーグ182得点は歴代最多。03年1月の米国戦で代表デビュー。11年W杯ドイツ大会優勝など、W杯は3度、五輪は2度出場。国際Aマッチ139試合40得点。155センチ、56キロ。

大野なでしこに「関わりたい」[0xF60xC0]

引退会見「指導者に興味」