ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選(3月、ヨルダン・アンマン市)に出場する男子代表チームが13日、都内の味の素トレセンで強化合宿を公開した。フライ級代表で、プロボクシング世界王者・田中恒成(24)の兄・亮明(26)=中京高教=は、特注グラブで気迫のこもった練習を披露。漫画「北斗の拳」でおなじみの断末魔の言葉「ひでぶ」と「あべし」を拳の部分に、手首には「北斗神拳」の刺しゅうを入れたグラブでミット打ちなどを行った。

 フライ級は6位以上で五輪切符。初出場の五輪につながる予選への思いを拳に込め、「昔から北斗の拳が好きなんで。これは“2代目”です。予選では相手に『ひでぶ』『あべし』と言わせるような効かせるパンチを打ち込む」と意気込んだ。

 五輪予選は当初、中国湖北省武漢市で2月1から予定されていたが、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がったために、ヨルダン・アンマン市で3月3日からの開催に変更となった。直前に試合が伸びたことで調整が懸念されたが、亮明は「問題ないです。どんどん調子が上がってきています」。5日からの合宿は14日で終了。母校・駒沢大で調整を積み、3月の予選に備える。