巨人の投打の顔が、実戦モードに突入する。巨人・菅野智之投手(30)が、23日のオープン戦・楽天戦(那覇)で今季初実戦マウンドに上がることが14日、決まった。3回50球程度をメドとし、そこから3月20日のDeNA戦(東京D)の開幕マウンドを目指す。また、宮崎キャンプ中にインフルエンザで静養した坂本勇人内野手(31)も、実戦出場へ準備完了を明言した。チームはこの日、2次キャンプ地の沖縄入り。15日にはサムスン(韓国)と今季初対外試合に臨む。

 エースの初陣が決まった。菅野が23日のオープン戦・楽天戦(那覇)で今季初の実戦マウンドに上がる。宮本投手チーフコーチは「23日に投げる予定です。そこからしっかりと開幕へ向かっていくと思います」と明言。いよいよ巨人の顔のシーズンが幕を開ける。

 すでに3月20日のDeNA戦(東京D)での開幕投手が内定。その大役に向けた青写真が透けて見えた。宮本コーチは最初の登板に際し「3イニングを予定しています」と、3回50球程度をメドとする。今季は開幕が例年より約1週間早いため、その試合を含めて計4試合、いずれも中5、6日程度の間隔で登板を重ね、20年のオープニング・マウンドへと向かう見込みだ。

 しっかりと自分と向き合い、調整を着々と進めている。宮崎では腕から始動する新フォームの微調整をブルペン入りごとに繰り返し、言わば試行錯誤する段階に充てた。昨季は、この時期に状態が“良すぎた”点を反省し、無理をせずにしっくりくるフォームを固め、納得のいく球を増やすことを優先した。宮本コーチが「まずは沖縄の暖かいところで投げたいと彼からの要望があった」と明かしたように、菅野本人からの登板直訴という形なら“アップデート完了”と考えていい。

 2年越しの夢対決も実現するかもしれない。菅野は昨季も同じ2月23日の楽天戦(那覇)で、シーズン初実戦登板したが、そこで楽天側は1学年下で仲のいい則本昂が登板する予定だった。だが、当日になって則本が体調不良を訴えて登板回避したことで、交流戦でも実現したことのない投げ合いはならず。則本は今後、16日の練習試合・阪神戦(宜野座)に登板予定。23日はそこから中6日と間隔的にも申し分ない。かねて「すごくライバル意識がある」と公言する好投手との投げ合いが実現すれば、菅野にとっても大きな刺激となるだろう。

 この日、菅野はチームと共に沖縄入りした。13日の宮崎キャンプ打ち上げ時には「今年こそ日本一を奪回し、皆さんにいいご報告ができるように」と闘志を燃やしていた。7月には東京五輪もあり、侍ジャパンのエースとしての期待もかかる。日本一奪回と金メダル。2つの頂に向かって、沖縄の地から第一歩を踏み出す。(西村 茂展)