◆スーパーラグビー第3節 ▽チーフス43(24―12、19―5)17サンウルブズ(15日・秩父宮)

 日本チームのサンウルブズは、7年ぶり3度目の優勝を狙うチーフス(NZ)に17―43で完敗。参入5季目での開幕2連勝はならなかったが、23年W杯の期待の星で、途中出場した早大4年の中野将伍が初トライを決めるなど躍動した。

 後半16分に共同主将の森谷圭介(パナソニック)と入れ替わりで出番となり、同34分にFBダーガビルとの素早いパスの連係からゴール10メートル前まで突進。一度はタックルされて倒れたが186センチ、98キロの巨体は「トライまで持っていく気持ちで走った」と、すぐに立ち上がり、味方2人に後ろから押されてゴールになだれ込んだ。

 出場直後の後半17分も豪快なランを披露した。チーフスのラインアウトで、すっぽ抜けた相手ボールをNO8シャッツが拾って中野にオフロードパス。自陣10メートル付近から約45メートルをかっ飛ばした。初先発で、中野とともに23年W杯フランス大会の代表入りを目指す早大4年のSH斎藤直人は「苦しい時間帯でスコアが欲しい時にトライしてくれてうれしかった。それが将伍だけになおさらうれしい」と喜んだ。

 ホーム秩父宮での観客数は史上2番目。初年度の2016年の1万9814に次ぐ1万8708人を動員。キックオフ2時間前の午前10時45分の開場前から約2000人の長蛇の列ができる人気ぶり。観客数は早大の対抗戦で慣れてはいる中野も「メチャメチャ良かった」と喜んだ。

 3分の出場機会しかなかった前回の開幕レベルズ戦ではボールを一度も持てなかったが、強みのフィジカルを生かしたプレーでトライ。中野も「フィジカルでチームを前に出すのが僕の仕事。そこは良かった」と自己評価したが、今後の課題に「当たって思い切り勝てる感触は多くないし、コンタクトの衝撃は大学生の倍以上。もっとパワーと瞬発力をつけないと。対抗するためにサイズを大きくすることも考えたい」と増量などを掲げた。

 次戦は22日にオーストラリアでレッズと対戦する。前半はSOエイプリルの先制トライで活気に満ちたが、後半は得点機会でミスを多発。点差を広げられ、チーフスに計7トライを奪われ完敗した。大久保ヘッドコーチは「トライを取れるところで取り切れないことには勝てない。このレベルでどう戦っていくか。課題はコミュニケーション」と話した。初先発の斉藤については「プレッシャーの多い中で良くやったと思う」と評価していた。