賞金総額1億円を争うeスポーツ大会「モンスターストライク プロツアー 2019―2020」の第7戦が15日、愛知・名古屋市のポートメッセなごやで開催された。全12チームのうち上位4チームだけが出場できる「ツアーファイナル」(29日、東京)への出場権をかけるレギュラーシーズン最終戦で、「アラブルズ」が初優勝。ポイント(勝ち点)5位から大逆転となる1位通過を果たした。

 序盤、リードを許した。この日のトーナメントの決勝戦の相手は「Alice With Ace」。初戦で通算ポイント1位の強豪を破るなど、勢いに乗る難敵だ。しかし、劣勢でも「アラブルズ」主将のKEVIN選手は「負ける気がしなかった。勝つな、という直感があった」。その言葉通り、勝ちを急いだ相手のHPが枯渇しまさかのダウン。“タナボタ”で勝利をつかんだ。悲願の初優勝だ。

 勝つしかなかった。第6戦まで5位。ツアーファイナルの出場権を得るためには、自力で優勝するしかなかった。崖っぷちの状況でもKEVIN選手は「それが逆によかった。余計なことを考える必要がないので」。優勝の瞬間思わず号泣した虹花(ななか)選手は「ものすごいプレッシャーでミスもしたけど、チームワークで勝てた。コミュニケーションを大事にできた」と安堵の表情。チーム4人は優勝賞金430万円の目録を掲げて満面の笑顔を見せた。

 逆転1位でのツアーファイナル切符。奇跡的な進撃にもKEVIN選手は「勝因はラーメンかな。ラーメンを食べずに臨んだ仙台大会では初戦敗退。今回の名古屋では食べ過ぎるほど食べましたから」とおどける。「なかなか決勝で勝てない僕らでしたが、それでもついてきてくれたファンのみなさんに報いたい」。優勝賞金1230万円となる東京最終決戦へ向け、「またラーメン食べて勝ちますよ」と、大舞台で再び荒ぶることを予告した。

涙の絶叫!「Alice―」大金星で初決勝

 〇…「AliceWithAce」の快進撃に会場が沸いた。ツアー第6戦まで11位と低迷。この日午前に行われたタイムアタックでも12位だったが、ポイント1位を独走していた「GV」を初戦で撃破すると主将のだちゅら選手は「やっと勝ちましたー!」と涙を流して絶叫。その後も逆転に次ぐ逆転劇で3連勝。初の決勝戦に上り詰めたが、「アラブルズ」の前に一歩及ばず。会場からは惜しみない拍手が送られていた。