レッドソックスは19日(日本時間20日)、通算109勝左腕、クリス・セール投手(30)が左肘の側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けると発表した。

 肺炎でキャンプの調整が遅れていた左腕は、投球練習再開後の17日、左肘の痛みを訴え、MRI検査を受けていた。電話会見に応じたブルーム野球事業部最高責任者は手術について「近いうちに」と語り、近日中に施術される見込み。

 セールは、昨年8月に左肘痛で戦列離脱。エンゼルスの大谷翔平投手(25)、ヤンキースの田中将大投手(31)も経験したPRP(多血小板血漿)注射の治療を受けていた。ブルーム野球事業部最高責任者は「開幕延期に関係なく手術が必要だった」と述べた。

 12日に新型コロナウイルスの影響で開幕延期が決まった大リーグ。延期の長期化が予想され、公式戦の短縮化も予想される中、手術に踏み切る選手も出始めた。アストロズのジャスティン・バーランダー(37)は17日に右鼠径部を手術。全治6週間で、通常なら間に合わなかった開幕に間に合う可能性が報じられた。

 翌18日にはタイガースの有望新人左腕、ジョーイ・ウエンツ(22)が靭帯再建手術を受けている。春季キャンプが事実上の解散となり、開幕7月説も出る中、故障を抱えながら、だましだましプレーしていた選手にとっては、手術のタイミングを再考する機会にもなっているようだ。

 なお、2018年10月に同手術を受けたエンゼルスの大谷翔平選手(25)も、当初予想された5月下旬の投手としての復帰も、ずれこみそうなスケジュールのため、“開幕”からの「二刀流」の可能性が出ている。(ボストン=一村 順子)