東海大静岡翔洋高ラグビー部監督の真崎智央さん(36)が、新天地に旅立つ。4月1日付で兄弟校の東海大甲府(山梨)に異動。生後8か月の長男を残しての単身赴任。甲府でもラグビー部のスタッフに入る予定で「圓福(要)監督は大学の3年先輩。何でも言える仲なので環境はいいです」と笑う。

 小2で始めたのはサッカー。身長160センチと小柄ながら、清水六中では左サイドバックを務めて県選抜入り。サッカー有力校からも誘われたが、前身の東海大一高OBで元ラガーマンの父・道男さんの勧めで東海大翔洋ではラグビー部に。抜群のセンスとスタミナで2年秋にSOレギュラーをつかんだ。当時監督だった本多茂部長(62)は「彼のおかげでやりたいラグビーができた」と振り返る。

 東海大でも司令塔として活躍し、卒業後はコーチに。26歳のときに社会科教諭として翔洋に戻った。追求したのは展開ラグビー。「どこよりも走り、粘り強く守るチーム」を目指した。思い出に残っているのは17年秋の県決勝。終盤の相手の猛攻をゴール前で耐え、15―12で勝利し花園出場。だが監督としての花園はこの1度だけ。「実力不足でした」と心残りも明かした。

 後輩たちに言い続けてきたのは「限界の上に限界がある。自分で限界を決めず、努力し続けてほしい」ということ。甲府では生徒指導も担当。「努力できる生徒を育てたい」と言葉に力をこめた。

(里見 祐司)

 〇…後任監督にはトップリーグ・ヤマハ発動機で12―13年シーズンまでプレーした津高宏行氏(36)が就任する。すでに2月中旬から、指導にあたってきた。啓光学園(現常翔啓光学園・大阪)在学中には01年度全国選手権で優勝。真崎さんは「(自分は啓光学園と)2回戦で対戦して負けました。これも何かの縁。花園に行ってほしい」と期待した。

 ◆真崎 智央(まざき・ともひさ)1983年10月28日、静岡市清水区生まれ。36歳。東海大翔洋高(当時)1年からラグビーを始め、3年冬に花園2回戦進出。東海大では3年時からレギュラー。大学院に通いながら東海大コーチを務め、10年から東海大翔洋に勤務。15年から監督。160センチ、65キロ。家族は妻と1男。