◆練習試合 巨人8―0DeNA(21日・東京ドーム)

 サンチェスは崩れなかった。0―0の2回、先頭から連打を許し無死一、二塁。宮崎を遊ゴロ併殺に打ち取ると、続く伊藤光も二ゴロに料理した。これまでは走者を出してからの投球が課題だったが、持ち味の打たせて取る投球でピンチを乗り切った。

 力のある直球に加えカットボールを多投し、両サイドへの投げ分けもさえた。予定の3回を48球4安打無失点、無四球、2奪三振と好投。オープン戦は3登板で防御率10・57と苦戦したが、実戦4試合目で初めて0に封じた。「良くなったと思います。ゴロを打たせることができたし、少しずつ前に進むことができている」とうなずいた。

 日本野球への「慣れ」を大きなテーマとノルマに掲げていた。一番の課題はNPB球。周囲の意見を聞きブルペンで試行錯誤を重ねた。球審に小まめに球の交換を要求するなど工夫もこらした。最後に登板した3月7日のオリックス戦(京セラD)から2週間の期間で徐々にアジャストし、ゴロを打たせる“らしい”投球ができてきた。新型コロナウイルスの影響で開幕は延期。開幕の日程は未定だが、右腕にとってこの期間がプラスになるのは間違いない。

 ファームではメルセデスが実戦復帰し、デラロサやビエイラを含めた外国人枠の問題が浮上するが、菅野との2本柱に置かれたサンチェスの存在は“不動”だ。「チームとしてやり続けるだけ。(開幕まで)自分としてもやるべきことをやるだけです」。状態を上げ続ける時間は、十分に残っている。(玉寄 穂波)