第50回高松宮記念・G1は29日、中京競馬場の芝1200メートルの舞台で行われる。

 前走の阪神カップで重賞3勝目を飾ったグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)を中心視する。その前走はデビュー以来初めての1400メートル戦。インの中団から直線は前の2頭を縫うように伸び、2着(フィアーノロマーノ)に5馬身差の楽勝だった。回転の速いフットワークが武器のディープインパクト牝馬。折り合いにやや不安が残るだけに、さらなる距離短縮は問題にしない公算が大きい。前が速くなりそうなメンバー構成だけにこの馬の切れが十分に生きそうだ。今回は池添騎手と初コンビを組む。

 昨年のスプリンターズS制覇に続く短距離G1連勝を目指すタワーオブロンドン(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)も当然有力。5か月ぶりの実戦だったオーシャンSはギアが最後まで上がらず0秒7差3着の完敗。ルメール騎手も「まだ動きが重かった。次に期待」とコメントしていただけに、ひと絞りできるであろう今回は大きな上積みが期待できる。重賞2勝の左回りも問題ないだけに、順当にV争いに加わる。今回は福永騎手に乗り替わる。

 1番人気を背負った昨年は4着に終わったダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)が13年優勝のロードカナロアに続く父子制覇に挑む。前走のオーシャンSは香港スプリント同様、スタートは良くなかったが、ダッシュを利かせインの好位に取りつくと、直線ナックビーナスを余裕でかわす完勝。持ち前の機動力とレースセンスを見せつけた。親子とも管理する安田師は「背腰がしっかりしてきて父に似てきた」と成長ぶりを評価した。課題は前述のスタートになるが、初騎乗の三浦騎手が巧みに導けば争覇権内。

 同じく安田隆行厩舎のロードカナロア産駒ダイアトニック(牡5歳)は初の1200メートル起用で切れが引き出されればの期待。前走の阪急杯(2位入線3着降着)で久々に好位から運ぶ競馬ができていたが、今回どのような位置取りになるのか。

 シルクロードS1着からの参戦アウィルアウェイ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)も父ジャスタウェイ譲りの瞬発力が武器。マイル王・インディチャンプの半妹と活発な牝系の出身で勢いに乗った今、無視できない存在。

 ダートG1・フェブラリーS優勝からの参戦モズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)、香港マイル(4着)以来のノームコア(牝5歳、美浦・萩原清厩舎)もマイルG1覇者で侮れない。

 オーシャンS2着馬ナックビーナス(牝7歳、美浦・杉浦宏昭厩舎)、シルクロードS4着のモズスーパーフレア(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)の牝馬の先行タイプ2騎の出方がレースのカギを握る。(大上 賢一郎)