ラグビーのトップリーグは23日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今季の残りの全試合を中止すると発表した。リーグは不成立で順位は確定せず、個人記録のみ残る。上位4チームで争う日本選手権(5月23日、30日)の出場チームは別の方法で決定することを検討する。会見した太田治チェアマンは「コロナで誰も想像できなかったことだが、社会的な情勢を踏まえると、残念というか、簡単な言葉では言い表せない状況」と苦渋の表情を浮かべた。

 中止か、再開か―。難しい判断の参考になったのがBリーグだった。3月14、15日に無観客で開催したが選手、審判に発熱の症状が出て試合開始直前で中止。再開から中2日で再び中断になった。「様々な準備をしても、発熱の疑いとか想定外のことが起きた対応」を参考とし、選択肢の1つだった無観客も可能性がなくなった。

 この日、プロ野球(NPB)が4月24日開幕を目指す方針を示し、Jリーグは当初目指していた4月3日の再開が厳しい情勢になっている。トップリーグは試合間隔を詰めるわけにいかず、代表戦シーズンなどを考えると、最終節(5月9日)の日程を遅らせるわけにはいかない。各チームとのテレビ会議では「一定期間をとって再開」との意見もあったが、今から1か月程度空けると、再開できても4月下旬になり、リーグ成立が苦しくなる。もちろん再開できる保証もない。見通しが立たない中で出した結論が、中止だった。