巨人の戸郷翔征投手(19)が23日、“幻惑カット”の習得に意欲を見せた。ブルペンで高校以来となるカットボールを投じ「打ち取るのが難しいとソフトバンクの時に分かった。球種が1つあると助かる」と解禁の意図を説明。「どんな軌道か分からない球が一番。捕手をだませたら一番です」と打者を幻惑させて手玉に取る。

 水野巡回投手コーチに配球やイメージを聞きながら、ブルペンで試行錯誤を繰り返した。「2年目のジンクスっていうのもあるんで、それをはねのかすために必要な球種」。久々に投じた感触は「(高校と)全然違う。スライダーを投げてるので、下に落ちるのをずっと意識してしまって」と悪戦苦闘したが「いい悩みかなと思います」とおどけた。

 カットは鋭く小さく横に変化する球だが「スライダーもそうですけど、抜けて逆に曲がってくれても面白い。シュートを投げて真っすぐっていうのもあるんで」と“予測不能”のボールで相手を惑わせる。

 21日のDeNA戦(東京D)に登板した今村も、阿部2軍監督から助言を受けたカットを初めて実戦で試し、5回2安打無失点と好投。「ゲッツーがほしい時に内野ゴロ打たせたいってのもありますし、1球で2アウト取れたら楽。甘く入ったらいかれるボールなので、精度を上げていきたい」と話した。

 25日に先発予定の中日戦(ナゴヤD)に向けては「先頭打者の四球やコントロールミスを意識してやっていきたい」。成長著しい右腕が、開幕までにさらなる進化を遂げる。(河原崎 功治)