静岡県高野連は23日、静岡市内で臨時理事会を開催し、春季地区大会・県大会を中止することを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、選手の健康、安全を最優先にするための措置。渡辺才也理事長によると過去66回の春季大会で「中止という記録はない」という。

 終了後、取材に応じた同理事長は「開催を前提に検討したが、リスク回避が難しいと判断した」と説明。16日にも臨時理事会を行い、情報収集するとして結論を先送りしていたが「状況の好転が見られなかった」。感染が急速に収束した場合の代替大会についても検討されたが会場確保など課題が多く、開催は難しいという。本来、県大会後に行われる東海大会については、他3県の高野連の判断を待って決定される。

 今春季大会で決まるはずだった夏のシード権、センバツが中止となった加藤学園への対応については今後、あらためて審議される。練習、練習試合についてはこれまで通り各校の判断に任せる方針。同理事長は「加盟校にとって大切な公式戦の一つをなくしてしまうのは心苦しい。早く事態が収束してくれれば」と祈るように話した。

 静岡・栗林俊輔監督「時期をずらしてやるのかと思っていましたが、いろいろ状況をお考えになってのことでしょう。夏に向けてやれることをやっていくしかない。公式戦の経験を積むことができないけれど皆さん条件は同じ。ベストを尽くします」

 加藤学園・米山学監督「色々な配慮をしていただいた上での結果。自分たちはやれることをやっていく。こういう経験はないので、(夏に向けて)練習試合が重要になっていく」

 掛川西・大石卓哉監督「現状、練習も自粛中で選手にも会えていない。普通に野球ができるのはありがたいことだと認識したと思う。(夏に向けて)練習試合をどこまで本番に近い雰囲気でやっていけるかが大事になる」

 御殿場西・森下知幸監督「こんな状況だし、中止は仕方がないと思う。ただ、今年は投手の球数制限など、高校野球の変革の年になるはずだった。春の公式戦の中で、投手起用など試したかったことはたくさんあったので残念な思いもあります」