東京五輪聖火を東日本大震災の被災地でともす「復興の火」の展示が24日、福島駅前で行われた。会場には約1000人が訪れ、雪が舞う寒空の下、それでも消えることない聖火の炎に復興への思いを新たにした。

 聖火皿への点火は、5歳の誕生日前日に福島県南相馬市で被災、現在は福島市立岳陽中に通う川村桃明さん(中2)が「緊張した」と漏らしつつも、立派に務めた。自身も水泳で平泳ぎ県大会3位、東北大会に出場するアスリート。「オリンピックでは平泳ぎを見て、自分の成長につなげたい」と楽しみな反面、「新型コロナウイルスが早く落ち着いて、五輪がなくならないでほしい」と不安をのぞかせた。

 この日の来場者の中からは、「せっかく復興の場所からスタートするのだから、オリンピックは万全な状態で開催してほしい」と、切実な声もあった。(小山内 彩希)