J1北海道コンサドーレ札幌のDF田中駿汰(22)とFW菅大輝(21)が、東京五輪延期を地力向上の機会とする。1年程度の開催延期決定から一夜明けた25日、1月のU―23アジア選手権にU―23日本代表として参加した2人が、現在の心境を明かした。

 タイで行われた同大会は、五輪を見据えたメンバーがそろう中で戦った。ともに本番での代表入りが期待されていたが、目標達成は先延ばしとなった。それでも田中は「安全と健康が第一。こういう状況ではしょうがないこと」と割り切り、菅も「そうなるかなとも思っていたので」と言ったように、心の準備はできていた。視線は既に前へ向いている。

 5月26日に23歳となる田中は、23歳以下というサッカーの五輪参加条件が変わらなければ、来年夏の開催なら出場はできない。「自分の実力を試せる大会が日本で行われる。こんなチャンスは二度とない」と口にした程、東京五輪に対しての思いは強い。ただ自身の力では解決できない問題なだけに、すべき作業に徹していく。「1年間レベルアップできるとポジティブに考えている。出られるかどうか分からないが、どうなってもいいようにチームでしっかりやっていきたい」と自己を高める事に集中する。

 1歳年下と立場は違えど、菅も同じ思いでいる。「アピールするチャンスが1年増えたとプラスに捉えている。五輪に出るために、リーグ戦なりカップ戦で結果を残すのが大事」と語気を強めた。この日、5月9日にリーグ再開を目指すことも決まった。そこから始まる戦いでともに輝きを放ち続け、来たるべき東京五輪代表の座をつかみ取る。(砂田 秀人)