新型コロナウイルス感染拡大でBリーグも中断。さらに、東京五輪も1年程度の延期となってしまいました。私を含め、今年の五輪開催を楽しみにしていた人は多いと思いますが、この困難な状況を乗り越えて来年の開催を実現し、一緒に感動をつくり上げることができるよう願っています。

 現役最後となる27季目、北海道に移籍し13季目を戦っていますが、チームは13勝27敗で東地区最下位。インサイドの柱だった米国人C/PFケネディ・ミークス(25)が感染不安で19日に退団が決まるなど厳しい状況ですが、全員でリーグ戦再開を信じ練習に取り組んでいます。

 道民にも多くの感染者が確認されていますが「バスケットを通し北海道に元気を、子供たちに夢を」をスローガンに掲げてきた私たちは、どんな状況でもその気持ちは変わりません。たとえ試合ができなくても、プロ選手として「折れない心」は発信し続けていきたいと思っています。

 2007年春に、プロ選手になる希望を叶えるため、北海道へ移籍。11年3月11日には東日本大震災が発生し、リーグ戦は打ち切り。そのシーズン、北海道も前身チーム(レラカムイ)の経営難で消滅危機に陥りましたが、道民の皆さまの支援、応援を受け新運営会社のもと再出発、そこで恩返しの思いを強くし、現在に至っています。

 私は東京五輪の聖火ランナーにも決まっていました。選手として悲願の五輪出場はかないませんでしたが、聖火ランナーとして五輪に関われることをうれしく、光栄に思っていました。来年再び、聖火ランナーに参加できることを心待ちにしながら、皆さんと共に新型コロナウイルスと戦い、体力と気力を維持していきたいと思います。(取材・小林 聖孝)

 ◆折茂 武彦(おりも・たけひこ)1970年5月14日、埼玉・上尾市生まれ。49歳。中学1年から競技を始め埼玉栄高から日大へ。93年から07年春までトヨタ自動車(現・A東京)に所属しリーグ優勝3回、07年全日本総合選手権V。93年に日本代表に初選出され98、06年世界選手権(現W杯)代表。07年にレラカムイ北海道に移籍。11年にレバンガ北海道を創設し、選手兼社長に。19年1月5日の三河戦で、日本出身選手初の通算1万得点達成。190センチ、77キロ。家族は妻と1男。