東京五輪の1年程度の延期決定から一夜明けた25日、代表内定選手や候補選手の間にも混乱が広がった。複雑な心境を口にする選手や、準備期間ができたとして前向きに捉える選手もいた。

早期決定希望 自転車トラック種目の女子オムニアムで代表入りを確実にしている梶原悠未(22)=筑波大=は大学の卒業式後に取材に応じ「逆算できなくて難しい」と開催時期の早期決定を希望した。

 爽やかな若草色の着物で卒業式に参加した梶原は、笑顔を見せつつ苦しい胸中を吐露した。24日夜に母・有里さんとの卒業前祝いの席で延期決定を知り「(開催時期が不確定で)逆算ができなくて難しい。どのように強化をしたらいいのか戸惑いもある」と動揺を隠せなかった。

 4月から筑波大の大学院に進み、学業との両立を続ける。今夏の開催なら、五輪期間は競技に集中し、大会終了後の後期から学業に励む考えだった。だが延期となれば、1年以上の休学はできない。「1年目に約30単位を取得しないと退学もあるので」といい、前期から競技と研究の両立をする必要が出てくる。「これから日本代表の(クレイグ・グリフィン)監督と話し合わないと」と再考を余儀なくされた。(宮下 京香)