日本クレー射撃協会は26日、都内で理事会を行い、来夏に延期になった東京五輪代表にすでに決定していたトラップ女子の中山由起枝(日立建機)、同男子の大山重隆(大山商事)、スキート女子の石原奈央子(古峯神社)、同男子の井川寛之(モダンビル管理)ら4人の五輪代表権について見直しの代表選考を行わずに維持することを決めた。

 自力で出場枠を獲得し5度目の五輪出場となる中山以外は、開催国枠での出場。石原は2度目で、井川、大山は初の出場が決まった。4人は日本協会を通じ、医療関係者や生活環境の維持に努める従事者に感謝の意を表した上で、以下共同コメントを発表した。

 「1年後となった2021年の東京オリンピックで、私たちは世界で一緒に戦ってきた各国の仲間(選手)たちと再会を果たし、笑顔で迎えられることができるよう、一日一日を大切に自身が『今』できることをしていきたいと思っています。先行き不透明な状況が続きますが、皆様も健康第一にお過ごし下さい」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国際大会が来年1月まで中止になっているため、今後は、国内で月1回程度の強化合宿を行っていく。所属企業の感染拡大防止ガイドラインが異なる中山以外の3人はすでにナショナルトレセンの神奈川・伊勢原射撃場で合宿を始め、この日に第1回を終えた。第2回強化合宿は7月28日から2泊3日で同所で行う。

 また、高橋義博会長(72)が強化委員長を兼務することも理事会、総会を経て、決まった。五輪の延期が決まる前は今年限りで会長職から勇退する意向だったが、会長職と強化委員長を兼務し、強化体制を抜本的に見直すという。東京五輪に向けては、これまでの2倍の強化費を費やしたが、自力で出場枠を獲得したのが中山1人だけだったため。「肝いり」で強化体制をたたき直すという。