静岡の富士高女子ハンドボール部が、中止になった今春の全国高校選抜大会の代替として開催が計画されている「西日本大会」(仮名称)への出場を打診されていることが26日、分かった。同校の石川直樹監督(57)が明かしたもので、出場を前向きに検討している。大会は8月12日から3日間、山口県内で予定されている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で初出場するはずだった3月の全国選抜が中止。全国総体も消滅し、国体も年内開催を断念した。県総体もなく、ハンドボールは代替大会も企画されなかった。西家杏樹主将(3年)が「選抜より総体の中止が、ショックだった。三年間の全部をぶつけるつもりだった」と、唇をかんだ。

 すべての主要大会が中止となった3年生たちに、思いがけない舞台が用意された。東海地区以西で全国選抜に出場予定だった高校を中心とした代替大会の開催計画が持ち上がった。6月中旬に主催者から石川監督のもとへ連絡が入った。指揮官が「3年生10人全員で行くなら出場したい」と、生徒に提案。すでに、受験態勢に入った選手もいたが、「最後までやり切りたい」(西家主将)と、全員一致で決意し、学校長、保護者にも出場の許可をもらっている。

 全国ではないが、西日本地区の強豪校が集まる大会。「今まで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを表すようなプレーをしたい」と、10人が口をそろえた。

 〇…27、28日に東部地区の数校が集結し、御殿場の青少年交流の家体育館で「3年生のための交流試合」が行われる。ハンドボールは県総体の代替大会がないため、富士の石川監督らが対外試合を計画。同監督は「引退しているところもあって、すべての高校が集まるわけではないけど、3年生のために、なんかやりたかった」と、話した。