サッカーの日本A代表と東京五輪代表(U―23日本代表)の監督を兼務する森保一氏(51)が、A代表に専念する可能性が高まった。日本協会の田嶋幸三会長(62)が26日、オンライン取材に応じ、技術委員会に兼任体制を続行するかどうか検討するように指示を出したことを明かした。国際サッカー連盟(FIFA)が8月31日〜9月8日の国際Aマッチデーの来年6月への延期を決めたことを受け、延期された東京五輪直前の準備と、A代表のW杯最終予選の掛け持ちが難しくなった。

 国際Aマッチデーの日程変更を受け、田嶋会長は「しっかり話し合って対策を練ってもらいたい。昨日(変更の)情報が入ってきたところ。五輪とW杯予選はどうするんだ、という体制づくりは今、話し合ってくれている」と明かした。技術委員会の反町康治委員長、代表チームの責任者・関塚隆ナショナルチームダイレクターらに、森保兼任監督体制の続行か否かの判断を指示した。

 FIFAは25日の会議で、8月31日から9月8日までの国際Aマッチデーを、来年6月に延期することを決めた。もともと予定にあったAマッチデー(来年5月31日〜6月8日)の後に、延期分が加わる。A代表はそこでW杯最終予選を戦っていることが想定される一方で、五輪代表は延期された本大会直前の大事な強化期間に重なる。現状、協会内では兼任は難しいとの見方が強い。

 協会関係者の話を総合すると、五輪代表監督人事の展望は3つ。ひとつは、横内昭展コーチ(52)を監督に昇格させる案。これまでのサッカーの継続性が担保できる。また、横内監督とした上で、森保監督を総監督とする声も聞かれる。そして、外部からの監督起用。人選は方針決定後になるが、協会は仙台の渡辺晋前監督(46)、磐田の名波浩前監督(47)の指導力を高く評価している。

 「(来年の)スケジュールが決まり、(五輪の出場資格が)24歳に延びたことを考えて、技術委で議論して決めてもらえればと思う。まず現場で話し合ってほしい」と田嶋会長。コロナ禍により、東京五輪代表の活動再開は、早くて12月のトゥーロン国際大会(フランス)で、限られた時間の中でメダル獲得を狙うチームをつくることがテーマ。命運を左右する決断になる。