◆パ・リ−グ 西武8―7ソフトバンク(27日・メットライフドーム)

 試合を決めたのは、やっぱりこの男だった。4番・山川の打球が大きく弧を描いた瞬間に、ベンチのナインは一斉に立ち上がった。

 2点を追う7回2死一、三塁。ソフトバンクの3番手・岩崎の初球、146キロの直球を捉え「打った瞬間に行ったと思った。完璧」と豪快にバックスクリーンへ。3回までに両チーム合わせて11安打の“乱打戦”を制する2戦連発の4号逆転3ランとなった。「積極的にいこうと思っていたので1球で決められてよかった」とうなずいた。

 進化を求めたからこそ、やめたことがある。昨季まで日課だった試合後の打ち込みだ。今季からは試合後の時間を下半身のウェートトレや、体のケアに費やす。「去年は解決策が見つかるまで打ち込んで余計に疲れたりしていた。それを今年は大きく変えた」。これまでは調子の浮き沈みに合わせ、フォームを試行錯誤したことで空回りしていたが、今年は自分のやってきたことだけを信じて、迷いを消した。

 2年連続本塁打王は、今季も3連覇を目指してアーチを積み上げる。120試合でも40発を宣言。価値ある一発で、昨季リーグ断トツの756得点を挙げた獅子おどし打線の主砲が、仕事を果たした。(森下 知玲)