◆JERAセ・リ−グ ヤクルト9―6巨人(27日・神宮)

 ヤクルト主砲のひと振りが流れを再び引き戻した。逆転を許し、2点を追いかける6回。4番の村上が右翼席中段へ運んだ豪快な2号が反撃の号砲だった。「先頭打者でしたので、塁に出ることを心がけて打席に入りました」。1死満塁にチャンスを広げると、代打の青木が初球を左中間へ2点二塁打。日米通算で落合博満を超える2372本目の安打で逆転に成功した。

 前夜は4点リードから逆転負け。「積極的にと思っていました。昨日から引きずらず、前向きにやれたのは大きい」。高津監督の指名でキャプテンに就任。意識してムードメイクに徹し、無観客の神宮では左翼やベンチから2階席まで、誰よりも大きく高校球児のような声が響く。この回さらに1死満塁とすると、山田哲が4号満塁弾。一挙7得点のビッグイニングでとどめを刺した。

 開幕戦前のミーティング。「言うほど上との差はない。下馬評はほとんど最下位。ちゅうちょしたら、みんな一歩前に踏み出してください」と呼びかけた。「(巨人に)勝ちたい気持ちは現役から変わらない」と口にする指揮官にとっても初のG倒。ベテランと若手が一体となり、成長途上のチームの先頭に頼れるキャップがいる。(田島 正登)