高校野球の代替大会開幕が近づいてきた東北各地で28日、練習試合が行われた。東陵(宮城)のエース左腕・佐藤柳之介(3年)は日大山形(山形)戦に先発し5回1失点(自責0)と存在感を見せた。

 東陵の佐藤柳が日大山形相手に5回1失点(自責点0)6奪三振。後続の投手が打ち込まれ4―8で逆転負けしたが、快投が光った。

 鋭く振り抜かれた左腕から放たれた白球が糸を引くように正確にミットをたたいた。「(三振を)決めにいくところで決めにいけた」と佐藤柳。カーブ、チェンジアップで緩急をつけ、相手打線を翻弄しながらキレのある直球を投げ込み、隙のない投球。4回は味方の連続エラーもあったが最少失点に抑え、堂々としたマウンドさばきを見せた。

 新型コロナウイルスの影響で、夏の甲子園への道が閉ざされた。東陵は、1988年以来2度目となる選手権出場を狙う機会を失ったが、7月11日には宮城の代替大会が開幕する。佐藤柳は「甲子園がないのは残念。でも他の大会があることに感謝しています。夏は(プロ、大学のスカウトに)自分の力を見せる場所にもなる。チームの勝利を第一に考えながら、自分の結果もついてくればと思います」と意気込んだ。一冬で73キロから80キロへと体格もアップ。進化した姿を披露し、チームを勝利に導く。(小林 泰斗)