オリックスが23〜28日のロッテ戦(ZOZO)で史上初の同一カード6連敗を喫した。移動に伴う新型コロナウイルス感染リスクを考慮して、開幕2カード目から組まれた同じ相手との6連戦。その“犠牲”とも言える惨敗ぶりは「2つの誤算」が原因だという。30日からの西武戦も敵地・メットライフでの6連戦だが…。担当の宮崎尚行記者が「見た」。

 9試合を終えて1勝8敗で単独最下位。散々だ。ただ紙一重。1点差負けが5試合あり「勝てるゲームも何試合かあった」。西村監督がこぼすように、わずかなことで数字がひっくり返っていた感も否めない。敗因は様々な要素が複雑に絡み合うが、大きく投打2つの誤算が挙げられる。

 まずは「投」。先発の配置は肝だった。「いい投手から投げていくのもひとつ」と指揮官。楽天との開幕3連戦に、山岡、山本の両エースに、キャンプから「3本目の柱」と期待した田嶋を惜しみなく投入した。最低でも勝ち越し、あわよくば3連勝も狙えたが、1勝2敗の負け越し。勝利に導けなかった山岡と田嶋も、それぞれ7回と5回を1失点と好投しただけに、計算が大きく狂ってしまった。

 続くロッテ戦。アルバース、K―鈴木、村西の“裏ローテ”で3連敗したのは、ある意味仕方ない。“表ローテ”で反撃できるという期待感もあった。だが4戦目(26日)で山岡がわずか3球を投げて緊急降板。左内腹斜筋の筋損傷で離脱した。チームの気勢が大きくそがれる出来事となった。

 負の連鎖は「打」にも波及した。1番からT―岡田、ロドリゲス、吉田正、ジョーンズ、中川と続く超重量打線。特に開幕初の1番に据えた背番号55は「ヨーイドンでプレッシャーをかけられれば」と指揮官が描く20年型打線の“売り”だった。3戦目には初回の二塁打など、3安打2打点で初勝利にけん引。本塁打も出たが黒星が先行し、7試合目で“解体”を余儀なくされた。

 K―鈴木、村西が早くも抹消となり、ディクソンは守護神剥奪。異常事態だ。「迷走」となるか「打開」となるかは結果でしか示せないが、受け身でないことは確かだ。「同じことをやっていては、去年と同じ結果になる」と西村監督はキャンプから繰り返してきた。開幕ダッシュローテも、重量オーダーも「改革」の表れ。今は産みの苦しみの途中と信じる。