洋館での味わいに幕 札幌の旧小熊邸「珈琲館」19日閉店

洋館での味わいに幕 札幌の旧小熊邸「珈琲館」19日閉店

 藻岩山麓にある札幌市の重要建築物「旧小熊邸」(中央区伏見5)で営業する「ろいず珈琲館 旧小熊邸」が、19日に閉店し、20年近い歴史に幕を下ろす。所有者の札幌振興公社との契約が今月で終わるため。大正〜昭和初期の様式を取り込んだ洋館でコーヒーが飲めて人気だった。

 北海道を代表する建築家田上義也が設計し、1927年(昭和2年)に北海道帝国大学の小熊捍(まもる)教授邸として建った。木造2階建て延べ床面積145平方メートルで円山地区に完成。田上は、帝国ホテル(東京)を設計した米国の建築家フランク・ロイド・ライトから西洋建築を学んでおり、突き出た軒や亀甲型の大窓、幾何学模様の照明器具などに、その影響が表れている。

 時代とともに所有者が替わり、老朽化も進んだ。このため一時は解体論も出たが、保存運動を受け98年に現在地に修復移築された。同時にロイズコーヒーユニオン(札幌)が借り、喫茶店として再出発した。

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