旭川市は、新型コロナウイルスの影響で利用者急減に苦しむ市内飲食店などの支援策として、テークアウトの利用を後押しする。タクシーを使った料理配送に助成制度を設け、プロの味を家庭に安く届ける。利用を促すため全戸配布のフリーペーパーに店舗情報を掲載するほか、会員制交流サイト(SNS)でも情報発信する。同様に利用が落ち込むタクシー会社の経営を支援するとともに、市民の感染リスクも減らす狙いだ。

◎ タクシーによる飲食物の配送は、外出自粛による出前ニーズの急増を受け、国土交通省が特例措置で認めている。注文した市民は料理の代金に加え、運賃も支払う必要があるため、市は配送1件当たり700円をタクシー会社に助成する。支払いを安くすることで、注文する市民と配送する業者を増やす考えだ。

 5月下旬にも助成制度を創設し、参加飲食店を募集する。市内では旭川中央交通やみつばちタクシーが既に独自に実施している。

■メニューの情報もSNSなどで発信

 フリーペーパーは5月下旬と6月中に発行されるページを活用し、2回に分けて200軒ほどの飲食店とおすすめメニューを載せる。市が公式アカウントを持つツイッターやライン、フェイスブックでも紹介するほか、委託した民間業者によるネットでの情報発信も想定。民間のテークアウト関連サイトもまとめて紹介し、市民の利用を促す。

 テークアウト強化は、市独自の新型コロナ緊急対策第1弾の一つで、総事業費は1590万円。市経済部は「複数の注文が期待できる企業や施設にも周知し、旭川の食の魅力を再発見する機会にしたい」と話している。(小林史明)