出直しの完璧救援だ。育成3位ルーキーの長谷川が、八回から5番手で登板した。先頭の山田を投ゴロに打ち取ると、続く1番・山野辺には、この日最速となる150キロの直球で空振り三振。2番・熊代にも149キロの力強い直球でバットをへし折り、一ゴロに封じた。

 三者凡退の投球に「結果としてゼロで抑えられたのは良かった。マウンド上では余裕を持って投げられている。そこは成長できている」とうなずいた。

 オープン戦では、5試合連続無失点と好投を続けた。しかし、先発した22日の西武との練習試合(メットライフ)では、1回2/3で7安打6失点。リーグ2連覇中の強力山賊打線に、プロの洗礼を浴びた。

 「何一つ通用しなかった」と振り返る中で、一番に感じたのは変化球の重要性だった。同じルーキーの河野や鈴木健に、ボールの握り方や投げる際のイメージを聞いて試し、引き出しの一つにした。「結局、一回まわって自分の感覚になりました」と笑ったが、以前に比べて曲がりが遅くなるなど、プロの世界で通用する変化球に精度を向上させている。

 開幕が延期となっているプロ野球だが、長谷川にとっては目の前の1試合が常に勝負のマウンドだ。「とにかくアピールするだけ。一日一日、成長していきたい」。日本ハム1号となる支配下登録へ。24歳の育成ルーキーは、前進し続ける。(中田和樹)<道新スポーツ3月27日掲載>