市などの第8回スポーツツーリズム・コンベンションは16日、市文化ホールで開かれ、約350人がスポーツ資源と観光を組み合わせ、地域づくりや課題解決に生かす取り組みで意見を交わした。プロスポーツによる地域活性化をテーマとした分科会では、地元3チームの代表が金沢の持つ価値をスポーツにつなげるため、競技枠を越えた連携を誓った。 サッカーJ2・ツエーゲン金沢の西川圭史ゼネラルマネジャー、バスケットボールB3金沢武士団(サムライズ)の中野秀光社長、バレーボールV1女子・PFUブルーキャッツの藤田徹部長と、日本トップリーグ連携機構の田口禎則事務局長が登壇した。 プロスポーツの3氏は地域貢献活動や、アウェー観戦と合わせたツーリズム、観光PRの成果などを報告。地元でのプロスポーツ文化の浸透を共通の課題に挙げ、「単独でなく有機的な連携が大切だ」と述べた。田口事務局長は「日本で初となる競技を超えた結束を持って、金沢から日本のスポーツ界を彩ってほしい」と激励した。 文化とスポーツによる地方創生を語る分科会では、金沢文化スポーツコミッションが発足した2018年から昨年までに誘致した大会の経済効果が5億6千万円、波及効果が9億8千万円とする日本経済研究所の調査結果が報告された。アウトドアスポーツツーリズム、武道ツーリズムをテーマとした議論も行われた。 パネル討議では、地域の個性に磨きを掛ける重要性が改めて語られた。金沢文化スポーツコミッションの平八郎代表は「地域には文化が必ずある。ご当地らしさを出すのが大切だ」とした。JTB総合研究所の山下真輝主席研究員は「外の人を呼び込む『おもてなし』は、その地域で暮らす人の郷土愛が原点。日常を磨くことに尽きる」と強調した。スポーツ庁の増井国光参事官も登壇した。 開会式では山野之義市長、原田宗彦日本スポーツツーリズム推進機構会長があいさつした。 コンベンションはスポーツツーリズムを推進する自治体で毎年開催され、今年は15日のスポーツ文化ツーリズムシンポジウムと同時開催となった。17日は谷口吉郎(よしろう)・吉生(よしお)記念金沢建築館などを巡る招待ツアーを行う。