子どもや子育てに悩みを抱える父母の心身の健康を食の面で支えようと、加賀野菜など地元食材を使った料理教室「金沢キッチン」(清水町)が、教育や心理の専門家らとチームを組み、特別メニューの開発に取り組んでいる。子どもの偏食や落ち着きのなさなどの改善に効果的なメニューを目指し、4月ごろから総菜宅配サービスのメニューに組み込む予定だ。 金沢キッチンでは2015年のオープン以来、料理教室のほか、親子で参加する食育スクールなどを企画している。昨年10月からは、母親の食事準備にかかる負担を軽減しようと、総菜の宅配サービスを始めるなどして、母親の支援に励んできた。 活動の広がりと同時に、金沢キッチンでは多くの母親が、子どもの食わず嫌いや精神面の不安定さなど多様な悩みを抱えていることに直面した。少しでも食の観点から解決しようと、オーナーシェフの丸山順子さん(43)が心理カウンセラーや保育園の調理師、食育推進委員会員、特別支援学級の教諭、元看護師など市内外の7人に声を掛け、チームを結成した。 メンバーは月2回ほど集まり、栄養バランスや効能を考慮しながら、使用する食材や、調理の組み合わせを話し合っている。 メニューには整腸作用がある発酵食品や疲労回復効果が期待できる酢、リラックス効果のあるハーブなどで心身の不調の改善を図るほか、「医王山ホウレンソウ」など地元の野菜を豊富に取り入れて栄養バランスの偏りを防ぐ。加えて、複雑な味わいに仕上げることで子どもの味覚の発達も促す狙いだ。 完成したレシピはブログや料理教室などで発信する。丸山さんは「食事は心と体に密接に影響している。メンバーと力を合わせて、家庭の悩みに寄り添っていきたい」と話した。