北陸電力は、水力発電を100%使った電気の家庭向け料金メニューの検討を始めた。今春をめどに販売したい考えで、二酸化炭素(CO2)を排出せず、環境に優しいエコな電気として売り込む。一般的なプランよりも電気料金は高くなる見通しだが、再生可能エネルギーを利用したいとのニーズに応える。 14日、北電の金井豊社長が都内で会見し、方針を示した。法人向けの販売も視野に需要動向を探る計画で、金井社長は「詳細が決まり次第、あらためてお知らせしたい」と語った。 大手電力会社では、水力発電由来の電気を売りにした料金メニューを導入する動きが相次いでいる。東京電力エナジーパートナーは2017年に法人と家庭向けで採用。家庭向けは一般的な料金プランより2割程度割高だという。関西電力も再生エネを使った電気を販売している。 環境意識の高まりを背景に水力発電が「クリーンエネルギー」として見直されているためで、電力小売りの全面自由化に伴って競争力を高め、顧客を囲い込む狙いもある。北電は北陸の豊かな水資源を活用した水力発電を多く所有し、電力に占める水力発電の比率が28%と全国トップを誇る。今後も再生エネの発電量を増やしていく方針だ。