石川県は20日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を県庁で開き、本部長の谷本正憲知事は、県主催イベントの自粛について、感染防止策を徹底した上で4月から解除する方針を示した。政府の専門家会議が19日に示した見解を受けた措置となる。谷本知事は県内の感染状況について「感染元が推定でき、拡大傾向にもない」と判断。県民の安全と地域経済の両立に向けて大きくかじを切った。 イベント再開に伴う感染防止策として▽定期的に換気する▽人との距離を確保する▽近距離での会話や発声を避ける—の対応を徹底する。感染すると重症化しやすい高齢者が中心となる催しについては原則、中止または延期とする。 谷本知事は、県内の感染状況について、専門家会議が示した「感染状況が収束に向かい始めている地域、並びに一定程度に収まってきている地域」に該当すると指摘。「これまで感染拡大防止を最優先し、一斉休校や大小のイベントで自粛してきたが、ここにきて判断を切り替えても良いのではないか」と話した。 過剰な自粛ムードの広がりで経済状況が急速に悪化しているとし「自粛による副作用で地域経済が奈落の底に落ちていくようだ。安全はもちろん大事だが、地域経済を維持することも大切だ」と述べた。 谷本知事は、23日に成立見込みの今年度第3次3月補正予算案を通じて、事業継続や雇用維持、観光産業の復活支援に力を入れると強調した。 小西康弘県警本部長は会議で、運転免許証の有効期限が3月13〜31日の人は、県運転免許センターや県内各警察署で手続きすれば有効期限を最長3カ月延長すると報告した。新型コロナウイルス感染や感染疑いが原因で運転免許証を失効した場合、通常の更新時と同じ手続きで再取得できる。